「無名会」75周年記念会に行ってきました。

「無名会」というのは、故・櫻井欽一先生主催による鉱物趣味の集まりです。
「同好会」というよりも先生を囲む「サロン」という趣の強いものでした。


櫻井先生については、このブログでも何度か触れたことがあるのですが、大鉱物コレクターにして、貝のコレクター、歌舞伎や推理小説にも造詣が深く、江戸川乱歩賞の選考委員も勤められたことがある「真のディレッタント」という方でした。神田の鳥料理店「ぼたん」のご主人でもありました。


「無名会」は、先生の没後も続けられていますが、ぼく自身は会を自然退会していたので、昨日の「記念会」には「無名会OB」という立場で参加させていただきました。十数年ぶりにお会いする方も多く、なんだか「同窓会」という感じでいましたね。


ぼくは先生の晩年わずか数年間だけのおつきあいでしたが、久しぶりにお会いする方も皆さん(当然ですが)お年を召され、そういう自分だってもうすっかり歳をとってしまったものですが、楽しくあるなかに、しみじみとした感慨のある催しでした。