「ちくま」に初音ミクについての原稿を書きました。

筑摩書房のPR誌「ちくま」です。大きな書店などで手に入ると思います。
http://www.chikumashobo.co.jp/pr_chikuma/0803/
オタク文化の現在]13・ハジメテノオト、原初のキャラ・キャラの原初|伊藤剛


もうずいぶん前に発売になってたんですが……告知を書くんならきちんとやろう、やろうと思って延ばし延ばしにしてしまいました(「思想地図」の原稿をずっと引っ張っていたのです……)。ところが他の仕事が順繰りに残されててちっとも余裕ができないんで、本当に「告知」のみにて失礼します。


なぜこんなに恐縮してるかというと、この文章での議論が、オルタナティヴ・デイジーチェインアラウンド・ザ・ワールドid:foxintheforest:20080120:1200834750)、萌え理論blog(id:sirouto2:20080109:p2)、POP2*0(ぽっぷにーてんぜろ)(id:snakefinger:20070930:p1)を参照にしてるからです。印刷媒体だと時間的なディレイが生じるのは仕方がないとしても、即座に告知すればそれが最小限に留められるわけで、本当に面目ないです。とはいえ、あらためて記しておくと、一月末時点で「初音ミク」を手がかりに「キャラ」の成立因を「固有名」「声」「文字」「言葉」「図像」との関係で考察したものです。といっても、紙幅の関係もあり、ほんの端緒を示すのが精一杯でしたが。


また、今月お呼びいただいているこちらのパネルディスカッションにも大きく関わってくる内容になっていると思います。


花園大学国際禅学研究所 漢字処理研究室
「キャラクター・身体・コミュニティ〜第2回人文情報学シンポジウム」
http://kura.hanazono.ac.jp/kanji/20080322.html