あの「コミ通」にも、いちおうまともなマンガ読みがいることを確認。
http://comitsu.com/gest_review/gest_review_natsuo.html
セレクションはごくごくフツーですが、ラズウェル細木『酒のほそ道』を混ぜてくるあたり、いいと思った。
この作品には、もう少し目が向けられていてもいいと思う。
- 作者: ラズウェル細木
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2005/12/19
- メディア: コミック
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点数制を逆手にとったようなレビューの書きっぷりも、悪くない。などと評するとずいぶんエラそうでよろしくないんですが、サイト管理人石館通信氏のマンガに対するあきれはてたリテラシーの貧しさ(と、開き直り)とはずいぶん違う。というよりも、これが普通のレヴェルなんですが(いいかえれば、ほかのレヴェルがどれだけ低いか、ということです)。
石館氏のリテラシーのおそるべき貧しさを目にして、ひょっとしたらいまの20代後半のマンガ読者は、マンガの「読み」をおそろしく平板なものにしているのではないか? それが現在の青年誌の低迷ともつながっているのではないか? という危惧をいだいていただけに、少しほっとしました。
その危惧というのは、もしかしたら、この世代は「わかりやすい」「すぐ熱くなれる」マンガしか読めなくなっていて、それ以外は「駄目」だと思ってしまうのか? というものです。このあいだ、TBSラジオの番組に呼ばれたときのアナウンサー氏も、なんだかそんな感じの「読み」を披露していたし、さらにそういう考え方が編集者レヴェルにも浸透してるとなると、これは本格的にまずいですよ、と思っていたのでした。