UFOとポストモダン

今日は病院の日だったので、電車の中アンド待合室用に『UFOとポストモダン』を購入。明快な論旨ですらすら読めて面白い。


UFOとポストモダン (平凡社新書)

UFOとポストモダン (平凡社新書)



いわゆる「UFO神話」については、前々から「都市伝説の規模のデカいやつ」という理解をしていたのだが、その観点―人々が何を欲望し、何を語ってきたかという観点―から分析した書には出会わなかった。もちろん、ぼくが知らないだけであったのかもしれないが、少なくともこの本はとても手際よく、コンパクトにぼくの関心に応えてくれた。また「モダン/ポストモダン」という枠組みが何を指していて、何を見るために持ち出された概念かを理解するのにも、たいへん手ごろな入門書であるような気もする。もっとも、それはUFO神話について関心があるひとにとっては、という留保がつくのだけれど。