西原理恵子、「鳥頭の城」に見解を発表

例の小学校との件です。
まずは、お読みください。
http://www.toriatama.net/


トップの「おかんサイバラ」画像をクリックすると読めます。
前日の報道ではっきりしていなかったのは、今回の件には二段階あり、分けて考えなければならないということ。
まず担任の先生が西原理恵子を「父母からの苦情が来ていないのに、用件を話さずに学校に呼び出した」件。これはすでに話し合いによる解決を見ており、その後も担任の先生とは良好な関係となっているということです。
そして、こちらが今回の問題の核心といえるのですが、その後

「PTAにボランティアでクジびきの絵をたのまれ書こうとしたところ
PTA会長より
「あなたはまんが家だからPTAに参加してはダメなんです。
 トラブルをおこしている問題人物だからです。
 校長先生から聞きました。」
と、電話で一方的に通告されました。

という展開となり、武蔵野市に文書で抗議をしたとのことです。
武蔵野市側の返答は、「そんな事実は全くない」というものだそうですが、ふつうに考えて、この手の「返答」は額面どおり受け取れるものではありません。証拠がない以上、シラを切りとおすのも役所の仕事のうちですから。
しかし、それはそれとして、このPTA会長氏の「電話」は、立派な恫喝です。また、ここに記された言葉通り(あなたはまんが家だからPTAに参加してはダメ)だとしたら、立派な職業差別でしょう。かつて、左翼教師が警察官や自衛隊員の子供に「あなたのお父さんは人殺しなのよ。ウチに帰ったらそんな仕事は辞めて、といいなさい」といったという逸話を思い出しました。


上記のようないきさつがあったのは事実でしょう。そして、話が「教育上の配慮vs表現の自由」という図式に流れたのも、ある程度、いたしかたのないところだと思います。スジ論で行けば必然的にそこに行きますからね。
それが、武蔵野市の文書による回答

市側は、「他の児童や保護者への配慮をお願いした」「作品中に『武蔵野市』の固有名詞もあり、児童の人権に教育的配慮を求めることは当然」などと、8月までに2回、文書で回答した。

につながるものと思われます。


しかし、この展開では、西原理恵子を「恫喝」したPTA会長の暴言(暴言ですよ、こんなもの)はまったく免責されることになる。
このひとは一体、ナニサマなのか。
もっとも、武蔵野市サイドが「そんな事実はない」といったのが「校長がPTA会長に『西原理恵子は問題人物だ』といったこと」を指しているのか、そもそもPTA会長は西原理恵子にこんな発言をしていない、という意味なのかが判然としない以上、第三者の立場から言及できることは、ここまでです。


しかし、西原理恵子はその後、軽度の抑うつ状態となり、休筆を余儀なくされた。このことは事実として重く残っています。
あのサイバラが……とも思いますが、実はとても繊細なひとだということは、マンガを読めば分かります。
PTA会長氏がどこの誰かは分かりませんが、ご自分が暴力的な行為をしたという自覚くらいは持ってほしいもんだと思います。


武蔵野市、プールとか図書館はすばらしいんですが……ホントにもう。