事故車両の運転手まで「ゲーム脳」という厚顔無恥

http://www.zakzak.co.jp/top/2005_04/t2005042623.html
via 日々是アンニュイ http://d.hatena.ne.jp/gkmond/

ゲーム脳の恐怖」の著書で知られる森昭雄・日大教授(脳神経科学)は高見運転士の行動をこう分析する。

 「高見運転士は過去3回も乗務員として重大なミスを犯しながら、自身で再発防止ができておらず、注意力が散漫な印象を受ける。伊丹駅でのオーバーラン後、指令の呼び出しに応答がなかったのも、故意であるとすれば、大事な場面で倫理的な行動がとれず、キレやすいというのはゲーム脳の特徴とよく似ているともいえる。JR西日本は運転士に関する情報を開示するなど、徹底検証が必要ではないか」



森氏にコメントを取りに行く記者の見識を疑う。
これは「報道」なのか? zakzakなど「報道」ではないというひともいるだろうが、だとしたらこれはいったい何だろうか。
被害に遭ったひとや、その家族をしつこく追いかけるテレビも下劣だが、これはさらに下劣な行為だと思う。「ゲーム脳」が妄説であることはいまさら繰り返さないけれど、情報の少ない現時点で事故の責を運転手の資質<のみ>に求めるようなコメントはおかしい。
森氏は自分のコメントが「科学的に」無価値であり、事故原因を究明する現場からは、まったく顧みられないことを本心ではじゅうぶん知っているのではないだろうか。だから気楽にものがいえる。「まともに顧みられないこと」が、彼の「商売」を支えているわけだ。それで彼は決して「まともな」場所には出てこないし、「まともな」手法で「ゲーム脳」を研究することもないんじゃないか。