糸魚川石

糸魚川石
新潟県西頸城郡青海町橋立　画面の左右約2cm




新潟県糸魚川地域のヒスイから見つかった新鉱物の第一号。最初、糸魚川市立フォッサマグナ・ミュージアムに持ちこまれた転石から発見され、その転石が糸魚川市小滝産のものであると思われていたためこの命名となったが、後にこれが親不知海岸（つまり、糸魚川市ではなく青海町である）で得られたものであることが判明した。
そこで、青海町側から「なぜ”糸魚川石”なのだ」という文句が出たらしい。もっとも「青海石」はすでにあり、実際にその文句がどれほどのものだったかはよく知らない。だが、事実として、青海町自然史博物館の前に展示してある、糸魚川石の脈を含むヒスイの大塊の説明プレートに「糸魚川石」の名前はなく、この鉱物の実験式が書かれ「〜なる組成の新鉱物」といったような解説が記されていた。よっぽど糸魚川石の名前を書くのがイヤだったのだろう。
しかし、青海町は平成の大合併により来年には糸魚川市と合併、けっきょく「糸魚川石でいいじゃん」という展開となる。


＜参考＞

http://www.city.itoigawa.niigata.jp/fmm/detail-menu2/min101-itoigawaite/itoigawaite.html
http://www.mindat.org/show.php?id=7116