『マンガの読み方』に復刊投票を!



昨日からアクセス数が増えているので、これを機に再度、みなさんにお願いをします。
別冊宝島EX マンガの読み方』の復刊に投票してください。


http://www.fukkan.com/vote.php3?no=5823


夏目房之介竹熊健太郎ほかの著者による同書は、「マンガ」という表現に対し、ひじょうに原理論的なアプローチからの分析を試みています。それは、単に研究者的な関心に応えるというだけのものではなく、たとえばマンガの「感想」を語ったり書いたりする際に、自分が「読み」を通じて感じたものを整理するための助けになるものです。
どうも、まだろっこしい言い方になってしまってよくないのですが、ようは、マンガの基本の「き」に立ち返って言葉を与えている本なんですね。たとえば、コマとコマの間の空白。あれをどう呼ぶか。編集をやっていると、新人作家のひとにあの間隔がばらばらだと素人くさく見えるから揃えたほうがいいよ、という機会があったりします。しかし、あれにはずっと名前がなかった。
それに対し、『マンガの読み方』では、「間白(まはく)」という名称を提唱しています。この言葉が定着するだけで、たいへん便利になるわけです。


しかし、その「名著」ともいうべき本書ですが、絶版状態が続いています。
いくつかの出版社で復刻の企画が動いたことがありますが、なぜか、その都度、さまざまな理由で頓挫しています。
ともあれ、この本の入手が難しくなっているということが、マンガの批評や研究の生産性を大きく下げています。


どうか、復刊ドットコムに投票を。
お願いします。


私は一冊持っていますが、復刊になったらもう一冊買うでしょう。


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