がー君 id:gaaa に聞いたんだけど、現在、化石の研究者って本当に壊滅的に後継者がいなくなってるんだそうだ。とくに新生代以降のモラスカ(軟体動物。主に貝類)をやろうという学生は激減しているらしい。
がー君に「それって、分子生物系の進化学とかそっちに人を持ってかれてるってこと?」と尋ねたら、それもあるけれど、そもそも古生物学の教室に人が来なくなってる、ということのようだ。

もとより、フィールドワーク主体の地質系教室の人気がなくなってきた、といわれてすでに10年以上経つわけだが、その後、バブルも崩壊し、もともと決して就職に有利な学科ではないので、余計に人気が下がるとか、そういった事情もあると思う。
結局、おおざっぱにいえば「学」としての魅力を世にプレゼンする回路が乏しくなっていたということなのかな、とも思うが、反面、恐竜関係の展示やテレビ番組は変わらず人気なわけで、しかしそれが「学」に結びつかないのは、ひとえに「地質学」という枠組みでものを考えること、のプレゼンが十分ではなかったせいではないのかな、と思う。学問としては過去のもの、という意見もあるかもしれないが、そう早上がりに結論づける前に、いろいろ考えることはできるんじゃないか。

とどのつまり「地団研の呪い」なんじゃないの? つまんない政治的な論争ばっかやってたからじゃないの? と、がー君にはいっておいたのだが。
まー石田理論(オレもたいがい、しつこいね)なんかも、「地団研の呪い」といっていえなくもないしね。
ぼくが第一世代のオタク諸氏にほぼ絶望しているのと、地団研を強く批判するのは、おそらく同じ理由による。