WIREの十年ぶりの新作 "SEND"ASIN:B00008J2I6 を聴く。新作、といっても一年ちょっと前のリリースだ。
たいへんハードで直球のパンクだった。聴いていて高揚する類の音楽。カッチョイイ。50歳をとうにすぎたオッサン連がこれをいまさらやってることに驚く……というのがまぁ最初の感想なんだけど、なんというか紋切型だな。これではどうも言い足りない。
「パンクの精神性」みたいなものへの懐疑というか、そうしたものを自明な価値として信じられなくなって久しいのだけれど、この新譜に対しても、愚直に形式を踏襲することから生まれるなにか、という見方のほうに傾いている。つまり「パンク」もまた形式のひとつであって、それが他のクラシカルな形式とすでに同じ平面で捉えうるのではないかということだ。


「ぱふ」の原稿、「ヒットまんがのしくみ」を書く。
今回のお題は『ブラックジャックによろしく』。7月30日売りの9月号に掲載されます。


それから西島さん! あのときワルシャワでした「バクチ買い」(予備知識一切なし、ジャケのみの判断で「これだ!」と棚から引くという買い方)はイマイチだったよ! ハズレってほどハズレじゃなかったけどそんなに当たりでもない。ぼく好みのメロウなエレクトロニカだったけど、なんか安直な感じのするもんだった。はげげげげげげ。