すいません、採集に行ってました。

土曜日は日がな、某県某鉱山跡でズリ(鉱山の廃土石)を掘ってました。曇りという予報に反して、梅雨どきらしからぬ好天のなか、だくだくと汗をかきながら黙々と土砂を掘るという類の採集です。遊んでないで原稿を書けとの声が聞こえてきますが、あまりに煮詰まっていて、これはここらで一度、気分を変えたほうがよかろうと思っていたところへのお誘いだったので、乗ったという次第。まぁ……こんくらいは大目に見てください>各位。

たしかに採集はとても良いものです。高速道路に乗って遠くまで行くというだけでも楽しいし、さらに山に入り、木々の間に分け入っていくのはもっといい。そこで土方仕事をするのだから健康に悪いわけがない。土石をスコップなどで掘り、これは怪しいぞ、目的の鉱物が入っていそうだぞというのをより分け……と相当ヘヴィに身体を使うわけですが、普段、運動不足なのに身体がいちおう動くのが嬉しくもあり、一方、掘っている間ってのがこれがまた、集中を妨げる雑念との戦いで、とにかく無心で掘れ、掘るのだ、でも欲は忘れずに、と自分に言い聞かせながら作業をしていました。ところが開始四時間ほどで活動限界が来て、ズリの上でしばらく寝てましたが。顔にタオルを巻いて、土の上でする昼寝も悪くないもんです。
収穫のほうはイマイチでした。帰宅して、そうか、アレは修行だったのか、と思ったりも。何の修行かはともかく、なんかの修行。現地で、採ったものの良し悪しがよく分からないので同行した某さんにを尋ねたら、一瞬、こちらの顔を見てから「げげげ」とヒトコト。そして「げ・げ・げげ下の下」と唄まで唄われる始末。いまの50代ってこういうノリなんですかね? はげげげげげげげ。