精神科医の登場する夢

goito-mineral2003-12-26

画像は昨日アップをやめた石像の里の様子です。比較的、怖くないものを選んでみました。昨年7月撮影。「珍寺大道場」の今年11月撮影のものとの違いがわかると思います。年間100体は増えているのだとか。

斎藤環さんから新著を送っていただきました。いつもありがとうございます。『ひきこもり文化論』(紀伊國屋書店 ISBN:4314009543)です。これから読みます。
斎藤さんとは、年に4〜5回くらいお会いする程度なのですが、過去に二度ほど、夢に登場されています。また夢の話かい、と思われる方もいるでしょうが、ぼくは一般のひとの倍以上は眠っているので、夢もまた、生活に占めるウエイトが大きいのだとご理解ください。

京都で毎年、行われる益富地学会館の新年会の講演。演者はなぜか斎藤さんだ。聴衆に自然金の標本が回覧される。サムネイルサイズのもの(3×3cm程度)なんだけれど、全体に箔状の金がべらべらとついている。ここの画像とやや近い感じの、一見して良品だ。地の石英はやや灰色がかった透明感のある粗めの結晶のもので、老脈? とも思えるが金鉱石としては少し不自然な感じがする。ひととおり回覧が終わり、実はその標本が金箔を石に貼り付けたフェイクであることが明かされる。「みなさんはいまの標本を、唯一無二の”この金”としてご覧になったと思います。しかし、これはやはり他のすべての金と同じく”金”という物質です。そのことを示すために、わざと人工的に作ったフェイクを用意しました」という説明が加えられる。

上記の記述は、当然のことながら後になってから整理したもので、実際にはこんなにきれいに筋道は通っていません。もっと多様にうごめくようなイメージがわさわさとあったのですが、そうした部分は捨象されています。それを差し引くとしても、なんと「いかにも」な夢であることか。金には、もちろん貨幣の含意があります。とすると、この夢は精神科医(いや、この場合は「ラカニアン」といったほうが適切でしょうか)である斎藤さんが、言語について、それも固有名について語っているとも解釈できます。さらに物質としての「金」は本物でも、「自然金」の標本としてはフェイクであるという二重性など、さまざまな解釈を呼び込むあたり「いかにも」な夢だなあと。

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トレドミン抗うつ剤)に副作用か……。これはちょっと嫌な症状だけど、重篤な副作用が出た例が、みな高齢の女性という共通点を持っているので、それ以外の場合はあまり心配しなくてよいのかも。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20031225ic26.htm