夢の話ちょっと続き。

goito-mineral2003-12-27

夢といえば、加藤昭先生*1の、夢のなかで本を読むという話があります。
それも、夢に登場する本をなんとか読むことができないか、せっかく出てくるのに勿体ないと、それを読むための訓練を10年ほど続け、読むことができるようになったという、いささか驚くべき話です。
実際にどうやって訓練したんですか? とお聞きしたところ、まず本棚から本を取り、席について開くところまでを何度もイメージし、次にページをめくるところ、その次には行を目で追うところ……という具合に、目覚めているとき、折りに触れ頭のなかでイメージを作る訓練をしていうお答えでした。そして、任意のページを開き、読みたい箇所を追い、頭に入れ、起きてからメモが取れるようになるまでに10年かかったという。
で、どんな本が夢に出てくるかといえば、たとえば「インドの鉱物」といった本で、たいがいは英語なのだそうです。ときどき分からない単語が出てくるので、枕元にメモと辞書を置いて寝るようにしているのだが、英語の場合はまず辞書にない単語で、ドイツ語だとちゃんと辞書に載っているということでした。夢で見た本で得た情報から新知見が得られることもあったそうです。



画像は愛媛県五良津山産クサビ石。すこし前まで「宇摩郡土居町」でしたが、現在では「四国中央市」。あまりラベルに書きたくない地名です。

*1:国立科学博物館名誉研究員・元地学部長