ミネラルマーケット倉庫、更新はじまりました。

今年は開催当日までブログのトップに告知分が表示されるようにしてみました。
http://d.hatena.ne.jp/goito-mineral/20090606


例年、「ミネラルマーケット倉庫」で出品標本を事前にお知らせしていますが、今年の更新がはじまっています。
まずは日本の二大銘品とも言える「甲斐の水晶」と「市ノ川の輝安鉱」です。
水晶:http://d.hatena.ne.jp/kocteau/20090418
輝安鉱:http://d.hatena.ne.jp/kocteau/20090421/p1
今年は、甲斐の水晶の良品が何点か出品される予定です。
かつて印材や飾り石用に採掘された、クラシカルな品です。
採掘が終わって四十年以上経ち、近年とみに出物が少なくなりました。
地元昇仙峡でもまず「地のもの」は売られていないという現状では、「甲斐の水晶」が入手できる貴重な機会だと思います。
画像が用意でき次第、逐次アップの予定ですが、まず「人造トッコ」です。


ばらけた水晶をモルタルの上に植えて、天然のトッコのようにしつらえたものですね。人の手が加わったものとして顧みられてこなかったものですが、ここ数年、工芸品としての価値を加味して見られるようになってきています。米国のディーラーの話によると、スイスの水晶などでも似たような事情はあるようです。近年では、19世紀以前に水晶などの結晶を接着して作られたものに骨董品的な価値が出ているとのことです。やはり、かつてはフェイクだとして打ち捨てられていたものです。
よろしくお願いいたします。