中野ブロードウェイはおそろしい場所

講義で見せる図版用に70年代のマンガを買うんで、所用で都心に出た帰りに「まんだらけ」中野店に寄る。
目的のものはすぐに見つかり、しかも思いのほか安価だったのでやれやれと思ったところ、つい同じフロアの「タコシェ」へ。


おお、泉信行くんの『漫画をめくる冒険』が、真ん中の島のとてもよい場所に平積まれている、と人の本なのに在庫を数えたり。自分の本は『マンガを読む。』が一冊棚ざしになってただけ。「ユリイカ」の「マンガ批評の新展開」は、棚に三冊、ちょっとはなれた別の場所にもう一冊ありました。
漫画をめくる冒険』をまだ買ってない首都圏のサブカル・ボーイズ&ガールズは「タコシェ」で買えるので急げって感じです。


今日は月曜だけど、大西祥平さんは店番してないのかなとか思ってるうちに、気がついたら近藤ようこ先生の新刊『鬼にもらった女』と、柳下毅一郎監修『実録 殺人事件がわかる本』を購入してるわけですよ。


鬼にもらった女

鬼にもらった女

 

『実録〜』は、『戦前の少年犯罪』の著者、絶望書店店主こと管賀江留郎氏が戦前の殺人鬼「悪の貴公子・谷口富士郎」について書いているとご自身のブログで書かれていて、にわかに関心を持ったものでした。
http://blog.livedoor.jp/kangaeru2001/archives/51668654.html


それにしても、時をほぼ同じくして刊行された今週の「週刊ポスト」では、岡田<脳内汚染>尊司が、秋葉原通り魔事件などについて、幼少時のゲームの影響だと断じ、「たとえ不幸な境遇でも、不特定多数の命を奪うような犯罪は過去にはなかった」とかなんとか(立ち読みなので不正確ですが、まあだいたい合ってると思います)、例によって妄言を垂れ流しています。
商売で言ってるのか、本気でそう思い込んでるのかはわかりませんが、およそ科学的でもなく、くだらぬ意見だと思います。載せるポストもポストです。


さて、中野ブロードウェイの同じフロアには、テクノポップ系専門CD店「メカノ」があるわけですよ。
http://members3.jcom.home.ne.jp/mecano/
個人的には、ここがいちばん危ない。
高校のころから名前だけは知ってたけど入手できなかった盤とかがこれでもかと置いてある。
何も今日の昼間、ボブ・ディランが実は良いということに気づいた反動というわけではないんですが……いや、それは断じてないはずなんだが………でも、やっぱり………………………………「もっとちゃんとしたの聴け」とか言われ続けてきたニューウェーヴっ子としてはですね………まあ、いい歳してそういう意地とかどっか行ってるはずなんで、これは関係ないと思うんだけど…………………………なんか先のエントリーにギター小僧でもあるid:doubletさんがはてなスターつけてるし…………いやだからオレはシンセ指一本で弾いてるようなのが………「ピコピコ」ってんじゃねぇんだ、シンセの音ってのはコキコキとかカコカコとかカキクケコなんだよな………いやそのコニー・プランクが…………ていうか、やっぱホワイトノイズを短く切ってパーカッションでございっていうパッスンパッスンいうリズムがさあ……あと音がスカスカでヴォーカルがくぐもってて音域が狭くて、歌はあるけど歌心はないとか……………でもこれは言いたい! ニューオーダーはいつの間に「ロックの殿堂」入りしたのか? と。あれは超絶ヘタクソなところがいいんです! 


……てなわけで、
Vienna

Vienna

ムーヴィーズ(紙ジャケット仕様)

ムーヴィーズ(紙ジャケット仕様)

Another Game(オリジナル帯復刻仕様)

Another Game(オリジナル帯復刻仕様)



の三枚を購入しませり。もうこの時点で軽く一万円は飛んでる。やはり中野ブロードウェイは恐ろしいプレイスです。これで気の効いた鉱物標本店でもあった日には……。
ウルトラヴォックスのは実家にアナログがあるんですが、CDは初購入。
ホルガー・シューカイのは、高校のころ友達にテープに録ってもらって、20歳ごろそれはそれは愛聴したもの(まーこれは変格だけどバカテクで作りこみの一作)。
P-Modelはあまり聴いてこなかったんですが、「護法少女ソワカちゃん」の原稿用に購入。
聴いたけど、やっぱりちょっと苦手でした。ファンのひと、めんご☆