バラエティJAPANで小文を書きました/映画『ペルセポリス』

「お正月休暇を漫画で休もう 大人のお正月のための推薦漫画カタログ」です。公開自体は年末にされてたみたいですが、編集の方から「公開しました」というお知らせもURLもいただけなかったので……もうお正月じゃないし……。
http://www.varietyjapan.com/features/0712manga/index.html


ところでこちらのサイト、実はお仕事をしたのではじめてみたんですが、アニメーション映画『ペルセポリス』原作・監督、マルジャン・サトラピ氏のインタビューも載っていますね。
http://www.varietyjapan.com/interview/u3eqp30000020gde.html


この映画、ぼくも昨日ちょっと無理して時間を作ってシネマライズに観に行きました。とてもよかったです。イランの革命や戦乱を背景にした、作者の自伝的な物語ですが、必要以上に重くならず、しかし確実に静かに感情に訴える作品でした。その意味ではパンチがありましたね。イランのおそろしく自由のない状況と、それでもヨーロッパに行けてしまう主人公の葛藤、そして家族との別離という切なさが迫ります。


あと細かい話ですが、主人公がウィーンの学校に留学したとき、パンクスや何やのあぶれ者たちと友達になるくだり、彼らのたまり場的な部屋の壁にアインステュルツェンデ・ノイバウテンロゴマークが大きく貼られていたのが個人的には受けました。彼らはシリアスなバックグラウンドを持つ主人公と対比的に、平和なヨーロッパでお気楽に<反体制的>な身振りをする連中という感じで描かれていたんですが、同世代感あるよなと。作者、サトラピ氏は二歳年下なので、なるほどという感じでした。たぶん彼女らが行っていたクラブでは マラリア!や リエゾン・ダンジュールズなんかもかかってただろうな、とか。


ペルセポリス
http://persepolis-movie.jp/