化け猫あんずちゃん単行本買いました。

TSUTAYA渋谷店で。
当然平積みになってると思ったら棚ざし、三冊しかない。
えーなんでー! と思いましたがその前に寄った山下書店では見当たらなかったので、刊行部数が少ないのかもしれません。
それじゃいけない、これは売れて欲しいと思い、普段はそんなことをしないのですが二冊購入いたしました。


あんずちゃんは、お寺の和尚さんが拾ってきた子猫が、32年も生きた結果、二本足で歩き人語を解すようになった化け猫。スクーターに乗って無免許運転で捕まったり、マッサージのバイトをしたり、釣りをしたりする。あと立小便とか、屁とかします。
脇に出てくる小学生男子や、無職のよっちゃん、おまわりさん、テキ屋の親分とかの人々も味わい深く、山に住むカエルちゃんほかの妖怪の面々もちょっと困った感じで面白いですね。


あんずちゃん「お前 ここで 何やってんの?」
カエルちゃん「なんにも してないよ」「寝たり 起きたり」



……この素晴らしさよ。
南伊豆の田舎町を舞台に(モデルは下田ですかね)、ゆるゆると、のんきに続く、ダウナー系だけど心地よいお話しです。


「ボンボン」が休刊決定後、入手困難で手に入らなかった号(駅前の本屋が置かなくなったのです)に掲載された最終二話がとりわけ良かったですね。幸せな気持ちになりました。あんずちゃんが宝くじに当たってしまうというくだり。
この作品は惜しいですよ。どこか他の媒体で再開して欲しいと思います。


いまから「SPA!」の書評を書きます。

化け猫あんずちゃん (KCデラックス モーニング)

化け猫あんずちゃん (KCデラックス モーニング)