新年あけましておめでとうございます。

と言ったものの、昨日はコミケに一日いて、今日は朝から某所にカンヅメで原稿書きなので、ちっとも年末年始という感じがしてきません(カンヅメ作業のはずなのに、すぐ隣のTVでは「お笑いウルトラクイズ」をやっていますw)。


去年はずいぶん忙しかったのですが、今年はただ忙しがるだけでなく、仕事をより充実させたいですね。そのためにダンドリ力をつけたいです。三月には40歳になることですし、人生に残された時間の有限性を考えるようになってきています。コミケでは米澤嘉博さんの黙祷に参加したり、竹熊健太郎さんの容態について尋ねられたりと、余計に自分の年齢について考えさせられるところがありました。


コミケにて、桑沢キャラクターメディア研究会のスペースに足を運んでくださった皆様には深く御礼を申し上げます。学生の皆さんにもよい経験になったのではないかと思います。くたびれたけどね。
今回は初回ということもあって、何かと反省もあるのですが、今後ともよろしくお願い申し上げます。具体的な予定はこれから森川嘉一郎さんとも詰めていきますが、コミケ出展は行なっていく方向で考えています。


店番をしていてちょっと嬉しかったのが、イズミノウユキid:izuminoさんと、ななりんこid:nanariさんと会えたことです。ぼくはイズミノウユキさんとオフでは初対面、ななりんこ×イズミノウユキのお二人も初対面同士だったりして、地味に劇的な瞬間でありました。お二人とも二十代後半で、これからのマンガ批評を担う重要なひとです。


でもまあ、ぼくがそのときニヤニヤしてたのはですね。初対面の両氏がどちらもとってもシャイで、二人とももじもじしながら「あ…そちらからどうぞ」「いえ…そちらから」てな調子ではにかみつつ話をしていたのが、なんかヨカッタからです。ずいぶん偉そうというか、人の悪い感じの感想なのがちょっとイヤですが、でも、好もしいと思ったことは書いておこうと思います。お二人の今後の活躍次第では、マンガ言説史にうっかり残ってしまう出来事かもしれないよなーとか考えてしまいました。後ろに森川嘉一郎が控えてたってのも重要でしょう。
(ところで、ななりんこ氏の紙媒体での名義はウェブで書いてしまってもいいんだろうか? いちおう止めておいたけれど)


また、東浩紀くんや三大紙の文化部記者氏をはじめ、会うひと会うひとにサントリー学芸賞の話をされるコミケでもありました。そこで、年末21日朝日新聞夕刊に掲載された「学のいま」が、文芸評論方面にちょっとした衝撃を与えたという話を耳にしました。ぼくには控えめな調子に読めましたが、朝日の文化部が、記名記事で三浦雅士氏の批判を載せたことが大きな意味を持っていたんだそうです。


ぼくは文芸評論の世界とは関係を持っていないし、そこにどういう「政治」があるのかも知らないので、その意味というのがどれほどの大きさか分からないのですが、さすがに今回の件は申し開きができないということなんでしょう。
まあ、いずれにせよ自分からは遠い話です。




そんな感じで今年もはじまりました。
竹熊健太郎さんの快癒を祈りつつ、元旦の日記を終えることにします。
本年もよろしくお願いいたします。