モーマス
仕事中、ずっとモーマスをかけていました。
オレほんとにモーマス好きだな。
ギリシャ神話の非難と嘲りの神の名をいただく、モーマスことニコラス・カリィ。
スコットランド生まれの、アナログシンセを抱えた吟遊詩人。心優しき変態閣下。諧謔と知性とエロスとセンチメントと……という芸風のお方です。
フューチャリスティック・ボードヴィリアンといい、『たまごっち氏の報道官』や『渋谷賛歌』なる怪曲(?)が収録されているこれ
- アーティスト: Momus
- 出版社/メーカー: Cherry Red UK
- 発売日: 2002/07/01
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (2件) を見る
とか、
- アーティスト: モーマス
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 1995/04/01
- メディア: CD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
とか。この盤↑には "Girlish Boy" という素敵なタイトルの曲が収録されています。
そしてとくにお気に入りはこれ。
- アーティスト: モーマス
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 1992/07/21
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (3件) を見る
わたくしの無人島レコードは実はこの盤なのです。ヴォイジャー。
なんといっても、アルバムタイトルと同名の曲、そのサビの歌詞。
「この愛という恐怖がぼくの首を死ぬまで絞める……君がいなけりゃ生きていけない。君がいたんじゃ生きていけない。ぼくは身をよじり、振り返る……教えてくれ、いつになったら上手くやれるのか」(拙訳)の、切迫した美しさよ。
『トーマの心臓』を映画化した『1999年の夏休み』の、たぶん勝手に作ったイメージソング、"Summer Holiday 1999" も入ってます。
最近はめっきりダメになったといわれていたんですが(なんか、志村けんのバカ殿トリビュートとかワケのわからん活動をしていたらしい)、近作『フォークトロニック』は、あらためて聴いてみたら意外にヨカッタです。一聴してそのまま棚に放りっぱなしにしてました。
- アーティスト: Momus
- 出版社/メーカー: Analog UK
- 発売日: 2002/01/08
- メディア: CD
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
あとはこれ、ヒポポタモーマス。
- アーティスト: Momus
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (1件) を見る
アマゾンにジャケ写がないんですが、これ最初のジャケがミシュランタイヤとトラブって(ミシュランのあのキャラのパロディだったんですね)、後にヴァージョン違いが出たはずです。1990年だったかな。
収録曲の"Ventriloquists And Dolls"(腹話術師と人形)は、オレの脳内では『GUNSLINGER GIRL』のテーマ曲であります。
歌詞こんなん。
http://www.phespirit.info/momus/19910107.htm
そして、おそらく全アルバムのなかで最も悲しく切なく美しい、タイムロード。
- アーティスト: Momus
- 出版社/メーカー: Creation
- 発売日: 1993/09/09
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (3件) を見る
新譜で出たころ、浦沢直樹のアシスタントをやっていて、仕事場から空き時間に世田谷美術館に「パラレル・ヴィジョン展」を観にいったのがよく記憶に残っています。そのときウォークマンで聴いていたんですね。ヘンリー・ダーガーとはじめて出会ったときのBGMがこれだったという。
忘れちゃいけない、Don't Stop the Night。
- アーティスト: Momus
- 出版社/メーカー: Creation
- メディア: CD
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
いまからするとヤケクソなタイトルですね。歌詞でも「さよなら1980年代」とかいってるし。ちなみに、1989年の作です。
ぼくは初期のネオアコのも好きですが、このへん以降の、シンセがビコビコいうようになってからを特に愛しています。
モーマス本人はすごくモテな人ですが、でも基本的にオタだと思う。
まじで「偉大なる町田ひらく」とか歌いそうなおひとだと。
ところでモーマス好き女子はほぼ100%不思議ちゃんか因果者女子のような気がしていますが、実際のところはどうなのだろう。