そんなわけで「夢バトン」

夏目房之介さんからいただいたんですが、もうすでに二週間近く経ってますね……。
はげしく「いまさら」感がありますが、行ってみましょう。


1. 小さい頃、何になりたかったか?
基本はマンガ家。あと突発的に出てきたことがあるのがUFO研究家と創作折り紙作家
UFO研究家は、小学校3〜4年のころ子ども向けUFO本を一通り読んだあと、大人のマニア向けの本(荒井欣一とか並木伸一郎とか)に進んでそう思ったようだ。もちろん中岡俊哉先生の『世界のUFO』も読んでいた。この本は創作としては名著でしょう。放埓な想像力の発露としては素晴らしいと思います。しかし「でも自分が大人になるころには、きっと宇宙人との交流が当たり前の社会になっていて、研究家の出番はないだろう」というかわいらしい考えに基づき、断念。
創作折り紙作家は、小学校5〜6年のころ。笠原邦彦の折り紙の本を買ってもらってハマったところから。自分でも、紙一枚切り込みなしで上あご下あごが分かれ、前足後ろ足に尾っぽのある恐竜の折り方とか開発していた。これはいま見てもわりとイケてると思う。いまでも折れるし。
でも手先が不器用で細かいのがキレイに折れないので断念。


2. その夢は叶ったか?
一応。マンガ誌ではないけれど連載を持ったことはあるし、現在もこれから「マンガ原作者」をやれば「自分でキャラ絵を描く」以外のすべてのマンガ周辺業種は役がそろう。まあ、こんなにガチンコで「批評家」をやることになるとは思っていなかったけれど。


3. 現在の夢は?
それは秘密です(笑)。


4. 宝くじ3億円当たったら?
これが難しい。
とりあえず鉱物コレクションを収納・展示できる家を建てるかなあ。標本展示室。
それに1億くらいかけて、残りはコレクションの充実に向ける。まずは5千万くらいかければ相当いいものが集まるよな……。
どうせ「夢」なんで、残り半分はどこか鉱山跡の取り明けに使おう! 河津鉱山も薬研山もやろう。田口鉱山とか津具鉱山なんかもいいかもしれない。


5. あなたにとって夢のような世界とは?
ぼくが「いいな」と思った相手が全員、ぼくに性欲と愛情を感じ、かつ嫉妬や独占欲のような面倒は絶対になく、ぼくを欲望し愛するひとたちもお互いに愛し合う世界……というエロエロな愛の国ってのではどうでしょう。どうせ夢だし。愛なき世界は滅びてしまえ(笑)。


6. 昨夜見た夢は?
昨夜見た夢は、身近なひとが出てきて、彼らが抱えている状況にぼくが上手に介入できた、という夢でした。わりとストレートな願望のあらわれです。
これじゃつまんないので、三日くらい前に見た夢を。
なんだか夢の中に見たことのないアナログ盤レコードが出てきた。
YMOの『BGM』と『テクノデリック』を2on1にした米国製ブートレグのようで、表ジャケにはちょっと昔のアメリカンコミックのような筆致で、中央線の武蔵小金井かどこかの駅前の横断歩道を黒人の子ども達が笑い踊りながら渡っている絵が描かれている。そして、裏ジャケには中央に『エヴァンゲリオン』の頃の庵野秀明が両手を水平にあげて立っている写真がおかれている。それはわざと雑誌から取ったような、粒子の粗い白黒写真で、赤い英字で”The Great Funk Star!" という文字があしらわれている。
どうも90年代のなかばに作られた盤のようだが、「なるほど、米人は中期YMOをファンクだと受け取ったんだな」と夢の中で思っていた。そして表ジャケをあらためて見ていて、ビートルズの『アビイ・ロード』のパロディだということに気づく。


7. この人の夢の話を聞きたいと思う5人は?
とくに指定しません。ただ、4番の質問は鉱物趣味方面のひとにはちょっと訊いてみたかったり。