なげやりレビュー:ピッタリスーツフェチマンガ
知っている方は知っていると思いますが、わたくし「ピッタリスーツフェチ」なのです。
ようするに体にピタっとフィットするボディスーツないしはそれに類するもの。かつフィクション作品においてそのスーツが「変身ヒーロー」的な意味を持つもののフェチなんですわ。
そこで最近だと、こんなマンガをジャケ買いするにいたっているわけです。
- 作者: 井原裕士
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2005/04/27
- メディア: コミック
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あら、ジャケがアマゾンにない。
意外なめっけもんでした。
昭和特撮ノリのラブコメテイスト変身ヒロインモノってのは、この作者の得意とするところなんですが、これ正義の公務員(正確には、準・公務員ですね)ヒロインと、悪の組織の博士君とのラブコメであります。
どこがよかったかというと、悪の組織の「ドクター」が、実に正しく理系エンジニア君であることと、その彼のキャラクター造形が「ぶっきらぼうで恋愛に疎いが実はイイ奴」にあるところですね。
いまの社会人の恋愛物語として正面から読めば、「薄甘い」と評されても仕方ないところもあるでしょう。実際、せっかくなんだからもう少し取材しなよ、と思わせるところもいくつかありました。たとえば、高級なフレンチのお店のレジには「お会計」なんて看板は下がってないだろ、とか。とか。
「正義の味方」と「悪の組織」を日常の空間に置くことで生まれるギャップがコメディのもとなんだから、そういったディテールはもう一歩詰めて欲しかったと思います。
ではあるんですが、このもどかしいラブストーリーというか、「ドクター」のひととしてのありようにはなんか身近に見覚えがあるのでヨシとしましょう。
いずれにせよ、評論家・伊藤剛は変身ピッタリスーツの登場するマンガには点が甘くなります(笑)。
まあいいや。それから、こちら。
- 作者: やまむらはじめ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/10/19
- メディア: コミック
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碇シンジ萌えの身としては、細身の男の子がピッタリスーツ着用ってだけでもー超ジャケ買い。
いくつかいいたいことはあるがそれなりに面白かったので(←批評家にあるまじき文章だな)最近出た二巻も購入しましたよ。
「よいこのジュヴナイルSF」といったテイストも好みといえば好み。
- 作者: やまむらはじめ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/05/19
- メディア: コミック
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内容は私がうだうだ書くよりも、id:kaienさんのレビューがよくまとまっているので、関心のある方はそちらを参照してください(他力本願)。
id:kaien:20050523:p3
次。『破壊魔定光』最新刊。
- 作者: 中平正彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/05/19
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ジャケだとピッタリスーツがいないんですが、本編にはふんだんに登場します。
平行宇宙に散種された、少しずつ異なる「自分」との闘争劇という展開。ウルトラヴァイオレントな『パラレル同窓会』といえば、藤子Fファンの方は反応してくれるでしょうか。
これはマンガに限らない話だと思うんですが、ことSF的な想像力を大きく広げる作品というのは、その作品が選んだ表現制度そのものに対する言及や、制度そのものの特性を繰り込んだ表現へと進みがちなんじゃないかと思います。
<とりあえず、ここまででアップします>