『ラーメン発見伝』はすばらしいんですよ。

下のコメント欄でid:boxmanさんがいわれている通り、『ラーメン発見伝』は良作です。
「ラーメン」がいま流行している食品だということだけでなく、これを主題に据えたことで、いまのサブカルチャー全般をめぐる物語としても読めるんですね。それがコメント欄でいっている「現代的」の意味です。


ジャンクなものであった筈が、いつのまにか蓄積を持ち、そこに十二分に営みの尊さを見出せるようになっていること、料理人が「食」としての達成を求める方向性と人々が求めるものとの齟齬。そして、そうした一般の「客」によって常に相対化されたものこそが正しいといった考え方……などがそう考えた理由です。
単行本に書き下ろしで収録された(何巻だっけ? いま手元にないんで確認できませんです)「芹沢さん」の過去の外伝的な挿話など、ホント〜っっっにいい話なんですよ。泣ける。未読の方には一読をお薦めいたします。


ラーメン発見伝 14 (ビッグコミックス)

ラーメン発見伝 14 (ビッグコミックス)