書き下ろし予告編
書き下ろしの予告編的原稿『手塚治虫〈以後〉のマンガ表現史―拡張するマンガ表現論』が掲載された、メルマガ「波状言論」2005年1月B号がダウンロード販売にて分売されています(たぶん後半のほうのファイルに収録されていると思います)。
http://pay.nifty.com/pay/servlet/pr?i=BGCO000606
一部を引用します。
『GUNSLINGER GIRL』がはからずも暴き立てているものとは、
『地底国の怪人』以降発展してきた「マンガの近代」というアクロバットに他ならない。その意味で『地底国の怪人』が開いた「手塚的なストーリーマンガ」という表現空間は『GUNSLINGER GIRL』で閉じられたこととなる。たしかに、『GUNSLINGER GIRL』は、「キャラの自律化」の進行を示すひとつの徴候にすぎないだろう。しかし、私たちがすでに「キャラの自律化」以降に生きていることには変わりがない。ここで私たちは、浦沢直樹が『PLUTO』(2003年‐「ビッグコミックオリジナル」小学館 連載)という形で手塚治虫のリメイクを行っていることを思い起こすべきだろう。
ぜひお読みください。
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