ニュー・オーダーが日本語詞で歌う!

http://music.yahoo.co.jp/rock/music_news/vibe/20050225/vibent002.html


本当かよ。
作詞はアジアン・カンフー・ジェネレーションの後藤正文
といってもぼくはアジアン〜を聴いたことがないので、それがどんなことかは判断できない。
バンドのオフィシャルサイトの日記には、こう記されている。
http://www.asiankung-fu.com/

NEW ORDERの新しいアルバムのボーナストラックに作詞で参加しました。フジロックで来日した際、日本のオーディエンスの熱狂ぶりに感動したバーナード(敬称略ですいません)が「日本のファンのために日本語で歌いたい」と言ったところからこの話は始まり、何故か僕に作詞のオファーが来ました。オファーを頂いた時にはビックリマーク「!」ハテナマーク「?」が交互に40個くらい現れるパニック状態で、どうしたものだろうかと正直に思いました。そして何より、もの凄く興奮しました。



むむう。どういう意図なんだろう、バーニー。
たしか2001年のフジロックでの来日は、環太平洋ツアーの一環だったはずだが、他の国よりも日本の反応が際立ってよかったということなんだろうか?
日本でのセールスにテコ入れを、という勘繰りはすりゃできるんだが、しても仕方がないだろう。いちおう「日本盤ボーナストラックに何か加えてほしい」という日本のレコード会社のリクエストに応えてのものということだが。
ワーナー・ミュージック・ジャパンのサイトでバーナード・サムナーのコメントが読める。
http://wmg.jp/neworder/krafty.html
ニュー・オーダーの公式サイトでも、同内容のものを英語で掲載。たしかにニュー・オーダーが英語以外の言語で唄うのはこれがはじめてだ。
http://www.neworderonline.com/News.aspx?NewsID=913




なんか、出来が心配なような楽しみなような。
後藤正文がこんなことも書いているし。

僕らより上の世代にとっては世界的なバンドですが、10代の子たちは知らない人も多いでしょう。これを機会に、是非手に取って聴いてみて下さい。そして、たどたどしいくも日本のファンへの愛に溢れたバーナードの日本語に触れてみて下さい。



「たどたどしくも愛にあふれた」ってのは、はからずもニュー・オーダーのすべての楽曲にあてはまる評価にもなっている。美しく繊細で、かつ蒼白で野蛮で、メランコリックなぎこちない音楽。それがニュー・オーダーの値打ちだと思う。


でもねえ、10代の子はもとより、佐藤心くんですら "Thieves like Us" を聴かせたらピンと来てないんですよ。どうだ、この蒼白なメランコリーは、このメロウな旋律は、泣けるだろう一緒に泣こうと、そういうつもりだったんですけどね、こっちは。でもこう返されたの。


「いやー。なんか80年代って感じしますよねー。『未来!』っていうか」


○| ̄|_





そうですか。きらきらしいシンセの音がこうフィーチャーされてると「未来っぽい」ものに聴こえますか。バーニーのヴォーカルは耳に入るだけで切なくなるもんだと思ってましたが、錯覚でしたか。すいません自己の文化的な相対化が足りてなくて。


昭和は遠くなったもんだよねえ……。