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ああ、なんだか更新を一週間もあけてしまった。
「日記を書く」画面を開くのもひさしぶりだ。
とくに変化のない日々を送っていますよ。
「都心」に出ることも少なく、出ても仕事先と書店のみ。
そういや、昨晩は佐藤心くんが突然やってきたな。お茶も出さないで失礼した。
とりあえず、週末に購入したマンガのなかから。
以下、なぜか「ですます調」。
- 作者: 古林海月
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/01/21
- メディア: コミック
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口から精米をざらざらと吐き出す「妖怪」の娘が主人公です。とはいっても舞台は現代。彼女は「米吐き」を隠しながら役所でバイトをしています。
絵は率直にいってへたくそだし、コマ割りも素人くさいのですが、妙にすっとぼけたテイストがあって良いと思いました。巻末に掲載されている、ケースワーカーを主人公にした短編もなかなか良く、「公務員モノ」という可能性をみせてくれています。
土地に根ざした存在としての「妖怪」、それも農耕や食と密接にかかわったそれと、「地方公務員」という組み合わせが絶妙なのかもしれません。80年代だったら、ただそれをピックアップすることで、なかば差別的な笑いをとってオワリだったでしょう(いしかわじゅん的なテイストですね。当時はそれが新しかった)。本作は、そうではなく、もう少し我々の想像力に訴えることで、「土地」の持つ物語性にも踏み込んでいるように思えます。そもそも主人公が農耕の起源神話であるオオゲツヒメの末裔ということが繰り返し語られますし。
まあ、およそ馬鹿馬鹿しいコメディなんですけどね。しかし、これが可能になったということは、いい時代になったもんだと思います。お約束でいっておきましょう。誰だ! 「マンガはつまらなくなった」なんていったヤツは!?*1
- 作者: ひぐちアサ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/01/21
- メディア: コミック
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- 作者: 小野敏洋
- 出版社/メーカー: ブッキング
- 発売日: 2004/12/01
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ヒロインが実は女装の男の子で、ほかの男子に告白されるというラストの展開が話題の核だと思いますが、彼/女がヴァーチャルな世界では本当に女の子の身体を持ち、「お姫さま」でいられるがゆえに、現実に戻るのを心のどこかで拒んでるんですね。それを、その男子が「わい、男の桜ちゃんが好きなんや!」「男でもかまへんやないか!!」「もっと自分に自信を持って堂々と現実を生きればええやんか!!」と全身で説得するのです。あらためて読んで少し目頭が熱くなりましたよ、このシーケンス。
言い忘れましたが、本作の掲載誌は「コロコロコミック」。当時の小学生読者たちが「復刊ドットコム」に投票をし、今回の復刻となったものです。
この連載時の衝撃から、性不一致のひとの存在や、同性愛嫌悪のばかばかしさを知った小学生読者もいたのではないでしょうか。ある意味、政治的に正しい作品でしょう。