玉製羅漢果

goito-mineral2004-11-08

玉髄蛇紋石(?)製鼻烟壷、高さ約7cm。中国製、時代不詳(清朝?)

果物をかたどった造形と、へたが可愛いのがよくて購入。
もう少し透明感のある素材だとなおよかったのですが。へた(フタになっています)はおそらくガラス製でしょう。
前にこの日記で言及したロジン岩製のものは、もうすぐ届く筈です。


日記に書くことがない(あるいは、書く余裕がない)んなら更新すんなという声がきこえてきそうな昨今ではあります。

マンガ評論系テキストサイトのリンク集から来る方がめっきり減ってます。
そりゃまあ、なんだかよく分からない鉱物の結晶だの、水晶だの鼻烟壷だのばかりでは「なんだこりゃ」と思うのが自然でしょう。そちらの興味で来るひとにとっては。

こういうペースでやってる日記なんで、そこはご了承ください。
ときどき、思い出したようにハードコアなマンガ評論ネタをやったり、原稿のアウトテイクとかも載せてますんで。




本日の画像をみて、「これは何ですか? 用途がさっぱり分からなくて不思議でした」との感想をいただきました。

これは「かぎタバコ入れ」です。
参考
http://www.jti.co.jp/JTI/tobacco/artgallery/tobaccobox/index08.html

もともとは中にタバコの粉を入れ、フタについた匙ですくって鼻に持っていき、吸引するという道具です。
フタを取るとこんな感じ。

この手前に置いた匙を使うわけですね。
ただ、今日の画像のこれは、中の空間がひどく小さくしか空けられておらず、実用というよりは装飾用に作られたもののようです。実用に供されたとおぼしきものの場合は、しっかり中がくり抜かれていて、形ももっと携帯に便利なようになっています。

日本には「かぎタバコ」の習慣があまり定着しなかったのですが、17世紀末にヨーロッパから中国に輸入され、清朝から現代に至るまで作られている工芸品です。

現在は中国が主な生産国のようですが、日本でも輸出用(?)に作られていた時期があるようです。

骨董的な工芸のコレクションの対象としては、まだ認知されて日が浅く、そのため、まだまだ良い品でも安価に買うことができるとのこと。おこづかいでも手が出せる範囲のコレクタブルってことですね。
いまのところ、素材の良し悪しは判断できる石製のものにほぼ限っています。
とはいえ、工芸品としての評価まではよく分かっていません。
自分が気に入ればいいや、という程の判断に留まっています。


これはこれでハマったら大変そうな趣味なんですよ。
だから、あまり知識も求めない。
勉強しだすと深入りするでしょ。もともと勉強好きだしw。

そうなるともう、本当に人生の時間が足りなくなりそうなので。