地学用語に「ドゥルーズ」という単語がある。

カタカナ表記だといっしょになってしまうが、哲学者ジル・ドゥルーズとはつづりが違う。"druse" です。
手元にある英韓日中語の地学用語集をみると「晶洞」となっている。英韓日中、の順で表記したのは、この本が韓国の本で、タイトルの表記に従ったから。ソウルに行ったときに買ってきたものだ。ふつうに「地学事典」をみりゃいいんだが、すぐに出てこないもんで。
しかし、感覚としては「晶洞」というより「空隙」のほうが近い。
いずれにせよ、岩石のなかに空洞があって、そこの内側になにがしかの結晶が生えているものが「ドゥルーズ」である。昨日の画像のなんかもいちおう「ドゥルーズ」でいいと思う。そうではあるんだけど、実際のところ、明確な定義があるのかどうか、また国によって使われ方に差があるのかどうか、などが気になる。また同じ地球科学分野のなかでも、岩石のひとと鉱床のひとで使い方に違いがあるとか、そんなことも考えてしまう。実際のところ、どうなんだろう。

まぁ、およそ「ドゥルーズ」には、岩石が生成する際、そこに流体があって物質の移動が行われたことが示唆されると思う。物質の移動の物理的な距離の大きさは、それこそいろいろだろうけれど。

このあいだ、id:nobita-jintai 氏と「ドゥルーズ」の話になったのを思い出したので、書いてみたけどまとまらんなあ。

……というわけで、オチはありませんです。