東京フェーン現象

今日の日中、午後二時すぎという一番暑い時間に外を歩いていた。
そのころ、都内は39度を超す未曾有の高温にみまわれていたわけだが、それは帰宅後知った。暑いよ〜と、ひいひい言いながら江戸川橋あたりを歩いていたときには、まさかそんな気温だとは思ってもいなかった。
風があったせいもあるが、今日の高温がフェーン現象によるものだったのが大きい。体感温度には湿度が大きく響くと、知識では知っていたが、それを実感する機会となると意外にない。

ぼくがフェーン現象をはじめて体感したのは、昨年の五月、富山に鉱物採集に行ったときだった。気温は30度を超えていたのだが、ちっとも不快な暑さを感じなかった。むしろ、すごしやすかった。カーラジオからのニュースで、それがフェーン現象によるものだと知り、なるほどと思ったのだ。きっとヨーロッパの夏はこんな感じなのだろうなとも思った。日本海側出身のひとにはよく知られたことかもしれない。