豊羽鉱山のインジウム鉱について追記

インジウムを主成分に持つ鉱物は、どうも閃亜鉛鉱との固溶体を作り、顕微鏡的なサイズで閃亜鉛鉱と累帯をなすということのようだ。
http://www.aist.go.jp/GSJ/~ohta/znin.htm
亜鉛インジウム鉱 CuZn2InS4 、という見慣れない名称が使われていたのだが、宮島宏「日本の新鉱物1934-2000」をみると、これは化学式以外の諸性質は明らかにされていないとのこと。つまり、鉱物としては記載されていない。記載されれば新鉱物となると思われる。いちおうは独立した「鉱物」として扱いうるものがあるということなのだ。
というわけで、昨日の

インジウムを例に取ろう。この金属の場合、それを主成分とするインジウム銅鉱や桜井鉱を鉱石としているのではなく、閃亜鉛鉱(本来の成分は、亜鉛と硫黄である)の不純物が主なリソースとされている。

という記述には微妙に修正が加わるわけだが、まーそれでも、おおまかには間違っていない。閃亜鉛鉱に含まれるインジウム、という概略はそれでいいわけだから。

いちおう、誰かにツッコまれる前に記しておきます。