と、いいつつマンガについて

http://d.hatena.ne.jp/nanacy/20040323
ジョジョの奇妙な冒険』で、アシスタントがネタだしをしていたという。そして、そのアシと荒木飛呂彦がもめ、裁判にまで発展するという……?
ソースが2ちゃんでもあり、真偽のほどはさだかではない。なので、一般論しかいうことはできないのだが、マンガ製作が「個人のもの」という前提が、ある程度たてまえでしかなく、とくに週刊ペースでは実状とかけ離れている以上、こうしたことは起こってしまうだろう。
かつて、赤塚不二夫がスタッフ全員でネタだしをしていたことは有名だし、ぼく自身、フリーのアシスタント時代に某マンガ家のネタだしをしたことがある(公開しないでくれ、といわれているのでその意志を尊重し、誰の何というマンガであるかは伏せる。伏せておくけど、そのぼくがネタ出しをした回がある地方紙で高く評価されていたのは、少し嬉しかった。自分が考えたネタが評価されたことだけでなく、そのマンガ家氏の仕事全体が評価されていたことが嬉しかった)
この先、原作×作画という関係に留まらない共同作業的なマンガ制作の形態は、次第に一般的になっていくのではないか。背景や仕上げなどにアシスタントが使われることは、一般読者にも認識されているが、まだ「ストーリー」のレヴェルでの共同作業は認知されているとはいいがたい。そこで現状と建前の乖離が起こっている。それもまた、次第に変わっていくとは思うし、マンガ制作の形態自体、多様化していくものと考えられる。