マンガ原稿料はなぜ安いのか with O村


昨日は竹熊健太郎さんのジュンク堂でのトークに行きました。竹熊さんの新著『マンガ原稿料はなぜ安いのか』の出版記念三週連続トークの最終日で、この日のゲストは「コミックビーム」編集長、奥村勝彦氏。桜玉吉の『漫玉日記』の読者ならよくご存じの「O村」さんです。
客席は満員御礼。なのでぼくは「コミック・キュー」編集長の堅田さんと一緒に、控え室できいていた。まーいちおう関係者だしね。原稿のある部分に、ゲラの段階で竹熊さんから意見を求められていたのだ。トークの内容については、詳細に記している方がいるので、そちらを参照していただきたい。id:cry_condor:20040316 例によって他力本願w。

トーク終了後、飲み会についていく。前出の堅田さん、羽生生純さん、volareの関さん、夏目房之介さん、斎藤宣彦さん、更科修一郎くん(id:cuteplus)、コミティア代表の中村さん、id:gonzapさん、あと各社編集の方々、というメンツ。そこはかとなく営業などしたり、夏目さんと『ブラック・ジャックによろしく』の表現論的な解釈について話をしたり、奥村さんといましろたかしについて話をしたりした。むー。『釣れんボーイ』にはまるっきりツクリのネタはいっこもなかったのですか。
仕事がちょこっと残っていたので、夏目さんに「いや、ぼくは『ブラック・ジャックによろしく』は、"Say Hello to Black Jack" ではなく、"Say Good By to Black Jack"だと思っていますよ」といって帰る。
これはまだアイディアの段階だが、佐藤秀峰の、青年マンガ誌的な方法論の極北にある表現には、非・手塚的な志向があると考えている。だから主題のレヴェルではなく、表現のレヴェルでは「ブラック・ジャックにさよなら」なのではないかということなのだ。