ファンクラブと私

id:solarさんの日記を読んでいたら、こんなくだりがありました(http://d.hatena.ne.jp/solar/20031214#1071334907)。それでふと、思い出したのだけど。

すっかり忘れていたけれど、ぼくは当時さべあのまのファンクラブ*1にいた(たがみよしひさの公式ファンクラブと併設だった。上野優、というひとが会長だったと思う。いまどうしているのだろう)

ぼくはいわゆる「ファンクラブ」的なものに参加したことがほとんどありません。高校のころ、YMOのファンジンにちょっと関わったことがある程度です。それにしても、まずミニコミを出そうというのが先にあって、というものだったし、いまでも「ファンクラブ」というものがどのような活動をするのかすら、よく分かっていません。たとえば、喫茶店に集まって延々とその対象についておしゃべりをする、という催しが活動の基本にあるのだろうか、と漠然と想像するのだけれど、もしそうであるとしたら、ぼくにはあまり馴染みのない場所だと思っています。二、三人程度の人数で何か(鉱物でも、マンガでも)についてあれこれ話をするのは大好きなのですが、それを目的とした「会合」になると、かなり引いてしまうのです。だからぼくは「鉱物同志会」*1には入っていないわけですが、一方で鉱物マニアのひとでも、鉱物以外の話をまったくしないひとや、そういう場で鉱物以外の話題を嫌うひとがいます。そういうひとのことをとやかくいうつもりはありませんが、少なくとも、あまり好きではない。「鉱物」という対象からでも、いくらでも方々に話題は広がる筈だし(最近、知ったネタでは、和田維四郎の六男がミステリー作家・大坪砂男で、『日本鉱物誌』第一版の刊行と同じ年に生まれている、とか)、そっちのほうが楽しい筈だから。
話題が拡散してしまったけれど、ようは、ぼくにとって「ファンクラブ」活動というのは遠いものなのです。そして、かつて盛んだったそれが、いまは機能しているのか? という疑問を持っています。たとえば、『鋼の錬金術師』、あるいは作者である荒川弘のファンクラブってのはいまあるのか*2? とか。

*1:鉱物ディーラーである堀秀道氏主催の同好会。人数では世界最大らしい。英名はFriends of Mineral。会としての活動ではないかもしれないけれど、スペースを借りて、鉱物についておしゃべりをする催しも行われている。

*2:上のリンク先での記述をみたら、大坪砂男について「探偵文壇の錬金術師」という評論があるんだそうだ。だから何? とは問わないように。「はっ! こんなところにも因縁が働いている!」とサバヒゲ風にいっておけばよいのだ。