もうひとつ。

関西のほうの高校の先生が書いた鉱物採集ガイド的な本で、京都府大路の鋭錐石を「ジルコン」と誤って解説している本がありますが、あれのタイトルは何でしたっけ?
それこそ益富地学会館あたりで尋ねればすぐに答えが出たであろう、初歩的な誤りなのですが、なぜチェックされなかったのでしょうか。掲載されてる写真からも一発で分かるし、そもそも共生関係からして、まずジルコンは考えにくい産状のものでした(水晶の上に着生しているものだったと思います)。この誤記は、ぼくの「高校の地学の先生は概して不勉強、ひとの話を聞こうともしない」の根拠のひとつとなっています *1

*1:他にもいろいろありますが、批判の根拠が大学などの研究者の受け売りにならず、かつ刊行された本の記述で、というとこれになります。ホント、これ、鉱物を知らずに鉱物の解説をしてるってのの見本みたいな例なんですよ。ロックでいったらキンクスの曲をビートルズと書くくらい。美術だったら、モディリアニとピカソを混同するくらいの誤りです。マンガだと、藤子を手塚と、というくらい。なお、上記文中に出てくる首都圏某県立高校地学教員(地団研会員)氏は、この誤記を問題にするぼくらに「そんなの、大したことじゃないじゃないですか!」といい放ったのでした。