新年あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願い申し上げます。
昨年は押し迫ってから二冊目の本が出ました。96年から07年までの約10年間に雑誌などに発表した原稿をまとめたものです。30枚の書き下ろし序文「『テヅカ・イズ・デッド』ができるまで」も掲載しています。これは結構がんばって書きました。90年代以降のマンガ言説状況を俯瞰し、70年代からの流れに接続しつつ、そのなかで自分が何をしてきたかを整理しなおすという力技を試みています。……てのは前にも書いたんですが、すでに10年前のこともすぐには分りにくくなっている以上、やっておく必要があったということですね。


マンガは変わる―“マンガ語り”から“マンガ論”へ

マンガは変わる―“マンガ語り”から“マンガ論”へ



お読みいただいた方の感想などを見るに、好評のようでほっとしています。
今年は続けて本を出す予定です。例によってベタ遅れにさせている企画ですので、詳細はもう少し作業が進んだところでお知らせしようと思いますが、上手くいけば共著一冊、単著二冊が出ることになります。


これまた例によって先の見えない浮草稼業ですが、今年は旧年中以上にマンガ教育・研究にかかわっていくことになりそうです。来月には東北大で、三月にはパリでマンガ研究関係のシンポジウムに参加します。東北大のほうは宮本大人さんと、パリのほうは東浩紀さんと同席です。
あと忘れちゃいけない、六月にはマンガ学会が松山であります。ミネラルショーなどを除いても、今年はすでにこれだけ遠出が決まっているという感じですか。