ダヴィッド・B『大発作』



大発作

大発作



読み中。今日、日仏学院で著者ダヴィッド・B(本ではダビッド・ベーとされているが、こっちの表記のほうがしっくりくる。David B)氏と、斎藤環さん、細萱敦さんの鼎談が行われる。
細萱さんは東京工芸大学マンガ学科の准教授で、ぼくを同大の非常勤に呼んでくれたひとだ。海外のコミックにくわしい。
『大発作』は、てんかんを持った兄と、自分の家族のことを綴った自伝的な作品。オルタナティヴ系BDのスタイルで描かれているという。慣れていないスタイルなので、読むのに時間がかかるが、象徴に満ちた白黒の画面は悪くない。むしろゆっくり読み進めるほうが合っている感じだ。日本スタイルの「マンガ」に慣れていると、可読性・速読性の高いもののほうが優れているという感覚ですべて推し量ってしまいがちだが、それもまた限定された基準でしかない。


イベントの概要について、ここでもお知らせしておきます。

* 2007年10月05日(金) 19時00分
* 入場無料
* 場所 : 東京日仏学院エスパス・イマージュ
* フランス語&日本語(同時通訳付き)
* お問い合わせ
東京日仏学院(03-5206-2500)

http://www.institut.jp/agenda/evenement.php?evt_id=625


※『大発作』については、漫棚通信さん、夏目房之介さんが感想をお書きになっています。
なお、細萱さんによれば、タコシェでとても売れているとのこと。


夏目房之介の「ほぼ与太話」 http://executive.itmedia.co.jp/c_natsume/archive/48/0
漫棚通信 ダビッド・ベー『大発作』の難解さと普遍性 http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_4365.html