「シュナイダーTM」という名の由来。

どうもカメラみたいです。
http://www.aaa1.co.jp/camera/column_new/016/index.html


「シュナイダーTM」で検索して上のコラムをみつけました。
クラシックカメラにも詳しいid:kocteau君にきいたら、「シュナイダー」で「TM」で「ZOOMER」と来たら、カメラが元ネタと考えるのはとっても自然だということ。ぼくはカメラについてはまったく門外漢なのでよく分かりませんが、ぴんと来るものらしいです。


実はkocteau君は、クラシックカメラ修理にかけては「ブラック・ジャック」という異名まで持つ、そちら方面でもかなりのマニアなんですが、彼や永山薫さん、科博の松原聰先生をはじめ、身近にカメラ好きが多く、カメラの話など出ることがあるのにまったくついていけないのも悪いと思い、多少は勉強しよう、それにはまず固有名の暗記だと、いくつか重要そうな固有名を憶えてみたりしたんですよ。
それで、二年くらい前だったかな。新宿に出たとき、kocteau君が中古カメラ屋に寄るというので、一緒にお店に行ったんですよ。あー中古カメラ店ってこんな感じの場所なのかーとか思いつつ、ここは勉強の成果をみせるときだと「えーっと、ローライの創業者はラインホルト・ハイデッケと……あ。そうそう、パウル・フランケ」と話しかけてみたら、なんて恥ずかしいことをしてくれるんだ嫌がらせかお前はカメラマニアをバカにしてんのかふざけんなもう二度とカメラ屋には一緒に入らないといって激しく叱責されました。
あとね、ライカの初代社長はオスカー・バルナックで、二代目社長がエルンスト・ライツなんだよ……などと続けると、これはもうはっきり嫌がらせになってしまうのでこのへんで止しておきますが(レコ屋で「クラフトワークのオリジナルメンバーはフローリアン・シュナイダーとラルフ・ヒュッター」とか言われるようなもんか?)。


とか書いてて、なんだかシャーロック・ホームズ『高名な依頼人』の、にわか勉強で中国陶器のコレクターのふりをさせられたワトソン博士の逸話を思い出しました。ワトソンの即席マニアさんぶりで時間を稼がれた悪役、アデルバート・グルーナー男爵も相当ムカついたんじゃないかと。ホームズもひどいことをするもんだ。


ところで、リンク先の音楽好きでカメラ好きの方のコラムには、とても親近感を憶えました。こういうマニア語りは好きです。コラムの書き手はガンダーラ井上氏。不勉強ではじめて目にするお名前ですが、こういう著書のある方です。


人生に必要な30の腕時計 (岩波アクティブ新書 (91))

人生に必要な30の腕時計 (岩波アクティブ新書 (91))



ぼくよりもよほどエレクトロニカに通じておられるであろう氏によれば、「シュナイダーTMのサウンドは、フォーキーなエレクトロミュージックで 往年のサイバーパンク的な世界観もおりまぜてある感じ」と形容されています。たしかにフォーキーですね。2006年の『Škoda Mluvit』だと、よりそうなった感じです。