近藤ようこ、オーストラリアでの手塚治虫展

SPA! の書評原稿を入れました。
今回は近藤ようこ『兄帰る』です。
近藤ようこは20年以上前から大好きな作家なので、独特の所在なさげな線で団地が描かれたり、人々の頭上をカメラがうつろっているかのような構図の絵を見るだけでもう、きゅんとなります。
こういう人の世の悲しみと優しさを綴る作品は、中年になってくると染みますね。もちろん、若いころには若いころの読みがあると思うので、いまの若いひとの意見がききたいです。きっと、いまのぼくとは違った面で感じ入るところがあるでしょう。そういう普遍性のある作品だと思います。近藤ようこ作品としても、出色のものなんじゃないかな。


兄帰る (ビッグコミックススペシャル)

兄帰る (ビッグコミックススペシャル)



オーストラリアでの手塚展について、コーディネイターid:deanshim さんから許可をいただけましたので、11月1日づけの日記のコメントを再掲します。

# deanshim 『deanshimです。お忙しいところ失礼いたします。
「The Marvel of Manga」展は11月2日夜に600人以上が参加した盛大なオープニングの後、3日午前にマスコミ招待があり、午後から一般向けに開放されていよいよ始まったそうです。まだ始まったばかりでマスコミの反応も何もわからないのですが、なにやらネット上に関連画像を見つけましたので、お暇な時に(無いでしょうが)リンクをご覧ください。図録は美術館出版部のスタッフから「触感がサイコー」と聞いております(中味も)。結構豪華な装丁のようです。私はまだ実物を見て無いので、伝聞でしかお伝えできないのですが・・・。


ではリンク1「手塚展を盛り上げるスポンサーMINIの特別仕様車
http://www.worldcarfans.com/news.cfm/newsID/2061030.007/page/1/country/ecf/mini/mini-marvels-mini-and-ngv-promote-tezuka-exhibition-au
リンク2「初日午前のマスコミ向けオープニングの一コマ」
http://www.afpbb.com/index.php?module=Search&action=Search&word=%22Tezuka%3A%20the%20Marvel%20of%20Manga%22
着グルミが・・・。でも夏休み狙いのイベントなので、ファミリー層もしっかり射程に捉えているので。ファミリーにはキツイ原画もあったりしますが「人間昆虫記」とか「MW」とか「きりひと」とか。
また何か面白いのを見つけたらご連絡差し上げます。』



日本でもそれなりにニュースバリューがあると思うんですが、本当に報道がないようですね。
deanshimさんによると、もともとアニメでの手塚キャラの認知度は豪州でもあり、それをベースにしての企画なんだそうです。