おくればせながら
21日にやった西島大介さんとのゆるトークイベント『二人のYouTube』にいらしていただいた方に御礼申し上げます。
オレ的には「自分の好きな曲をかけながら人前で金とってだらだら話す」という、中学の頃からの夢がかなったんですが、いかがでしたでしょうか。楽しんでいただけましたでしょうか。
当日の様子は、id:kokoroshaさんもお書きになっていますがhttp://d.hatena.ne.jp/kokorosha/20060522#p1、まず西島さんがこのところ自分内で急速に盛り上がっている X JAPAN について、エイフェックス・ツインとの共通性を手がかりに講義を。YOSHIKIさんのドラムソロと、エイフェックスの高速ドラムンベースとの対比ですね。
ぼくにしても X JAPAN というか YOSHIKI さんについてはほぼ何も知らないので、たいへん興味深かったです。とはいえ、西島さんはあまりの盛り上がりようにおうちでは奥様と娘さんに「家庭内X禁止令」を出され、中学時代にリアルタイムで X JAPAN のファンであったという、池袋ジュンク堂コミック売り場でお世話になっているTさんには「西島さん、Xの理解が偏ってますよ」といって嫌がられていたんだそうです。
で、こちらは X JAPAN にスロヴェニアのバンド、ライバッハで応えます。
まずは94年リリースの謎カヴァー、『ファイナル・カウントダウン』。
ライバッハの本領である、複数の相反する政治的象徴を同時に盛り込み無意味化するかのような戦略は健在なんですが、なんだか考えすぎたのか中学生男子の妄想みたいなテイストに仕上がっています。
それから80年代のライバッハを知っていただくためにこの二曲を。
実は90年代以降のライバッハは追いかけていなかったんですが、kokoroshaさんによれば内戦でメンバーが亡くなったりしているとのこと。これまたYouTubeで見た限りでは、最近作はまた変にシリアスな方向に向かっているようです。その意図するところはよくわかりませんが。
ちなみにジジェクがライバッハに言及していたのを読んだのは、インターコミュニケーションに載ったインタビューです。どの号かは失念しましたが、たぶん93〜4年ごろのじゃないかと。YouTubeに上がっているライバッハの曲のタグにも slavoj zizek とありますね。
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……と、ここまででちっともユルくなんない。
そこで他力本願で「ゆるキャラ」に頼って強引にゆるめてみたり。
あとはわりとグダグダだったと思うんですが、ぼくとしてはやなせたかし先生の歌唱をみなさんにお聴かせできたので満足です。80歳を超えた先生のシアトリカルなシャウト。すばらしすぎる。
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これインディーズじゃないんですよ。しかもコーラスにボニー・ジャックスが起用されていたり、バックの演奏もたいそうブ厚かったりと、じつにゴージャスです。『ノスタル爺さん』『生姜ない』『おいしいねソング』の三曲をご紹介しました。
あとはね、Freezepop とか、KLF とか、最初期 YOSHIKI が出演した元気が出るTVとか。最後のほうでホルガー・ヒラーもちらっとかけたかな。
まあ、そんな感じで。
楽しんでいただけたなら幸いです……。