いまさらながら『きょうの猫村さん』はいい。

きょうの猫村さん 1

たまらんのですよ。このところ人から「最近、ハマってるマンガは？」とか「何か面白いマンガは？」と尋ねられたら、間髪をいれずこれを挙げています。
主人公の猫村さんは、猫で、炊事も洗濯も掃除もバッチリなスーパー家政婦で、しかも、おばさん。読んでいて身も心もおばさんになるという、希有なトリップ体験ができるマンガだと思います。なんたって、正座してTVドラマ『熱血　泣き虫刑事』とか見るんですよ。しかもＴＶの中の人に向かって声までかけちゃうんですよ。ウチに来てくれるんなら、マルチよりも圧倒的に猫村さんですね。小魚たっぷりのネコムライス、おいしそうだし。


ホント、いまさらで申し訳ないんですが。
今日、吉祥寺の啓文堂書店に行ったら、平積みコーナーがどーんとできていて、もう一山が「猫村さん」。ああ、これはヒタヒタと売れているんだなという実感があります。
コマ構成は極限まで単純（なんといっても、ウェブで毎日ヒトコマずつ公開されている）なんですが、これが一筋縄ではいかない。絵も、一見すると簡単テキトウなへにょへにょの絵に見えますが、ところが実に「的確な」絵なんですね。ちょっとした表情や仕草のとらえ方がたいへん上手い。劇中劇『泣き虫刑事』に出てくる「チノパン刑事」なんて、ホントに「ちのぱん」って顔をしている（笑）。もーげらげら笑いましたよね、なんだか弱そうで。