豊羽鉱山インジウム鉱話・補遺

がー君id:gaaaからさっそくフォローが。

# gaaa 『豊羽では亜鉛鉱石中以外にも硫化銅−硫化銅/錫鉱石中にInが含まれるとのこと。』

# gaaa 『黄銅鉱−黄錫鉱中にインジウムに富む部分があり、speciesとしてはインジウム銅鉱−櫻井鉱に相当する部分もある様子。』

# gaaa 『例えばこれなんか参照あれ。→http://www.gsj.jp/Hokkaido/hgguide/MINE/D1_3.HTM

# gaaa 『他にも文献見た記憶はあるけど・・・わすれた・・・。』

がー君が紹介してくれているのは、北海道地質調査連携研究体のページなんだけど、この鉱山を解説しているページには、なぜかトップから直接行けない。豊羽鉱山の解説ページのトップはここ。
http://www.gsj.jp/Hokkaido/hgguide/MINE/D1.HTM
鉱石の画像はこれ。
http://www.gsj.jp/Hokkaido/hgguide/MINE/D1_1.HTM

ここでたいへん面倒な話になるのには、主にふたつの理由がある。
独立した種の「鉱物」としてそこに「存在する」というアイデンティファイが、人間の日常的な感覚を超え、とても微細なものにも適用できるようになっているということがひとつ。そして、「固溶体」という概念があることがあり、さらに50%則という、鉱物種を記名するときの規則が関わってくることがもうひとつ。たしかにインジウムを主成分とする「鉱物」を取り出すことは、技術的に可能だろう。だがそれは、とても微細なものであって、「鉱石」という我々の概念とは離れたものとなる。

しかし、リンク先の画像の標本は「これがインジウム鉱石」というには十分な存在感があるね。含インジウム黄錫鉱もはっきり分かるし。しかし、この鉱石が手に入ったとして、それのラベルに「櫻井鉱」を書き加える気はおきない。「含インジウム黄錫鉱、黄銅鉱他」とか、そんな書き方になるんじゃないかな。
でもこれ、いいなぁ。このクラスのだったら欲しい(笑)。