マスコミのひとにヒトコト。

この季節はずれの陽気。日中、汗ばんでばかりだったのですが、そもそも風邪のあとのなんとなくダルい気分に加え、体温調節の変調のせいかとも思ったり。風邪といえばid:hesoが風邪をひいているのだが、症状がこの間のぼくとほぼ一緒。伝染したか?

朝、TVのワイドショウで、河内長野ゴスロリ少女による事件のことをやっていた。少女の「自傷系」サイトの記述などが紹介されていたが、サイトの文章自体はどうってことないものだと思った。その凡庸さがある種の「文学性」をまとってしまっているというか、もちろんそれはカッコつきの「文学」であるんだけど、まあ薄く魅力的なものがあるのは分かる。その意味ではちっとも新しくなんかない。ワイドショウにしても何にしても、その「魅力」に自分がとらわれているのだという自覚は持っていたほうがいい。まず彼らTV人は自覚しないだろうけど(それをした瞬間、日々の業務に忙殺される自分、という自己像から転落するだろうし)。
この事件(正確にはこの事件の扱われ方)について、樋口ヒロユキさん(id:dbancho00 11月4日からの日記)、松谷創一郎さん(http://d.hatena.ne.jp/TRiCKFiSH/20031103#p1)が意見を述べていた。樋口さんの日記によれば、産経新聞週刊朝日などでは、ゴスロリが悪い、ネットが悪いといった論調が用意されつつあるようだ。斜め見していた今日のTV番組も、ことさらにゴスロリの映像を使っていた。だから何? というのがぼくの率直な意見だが、この手のマスコミの現場のひとにいいたいのは、いい加減、事件の主人公の周囲から何か目新しいものを見つけてきて、それが悪い、オワリ。とする思考法自体から離れたらどうなんですか? ということだ。いっそ、みんなで、そういう紋切型以外のモデルで事件の解説を書けるテンプレートを作って、新聞や週刊誌のひとに提供してみたらどうだろう。きっと彼らは十年一日のごとくの思考法を、「忙しいから」という理由で正当化してるだろうから。ネットでちょっと検索かけてコピペすれば記事一丁あがり、てなテンプレートがそこらじゅうにあれば、彼らだって助かるってもんだ。

……なんか今日はいつもの「ですます調」になんないなぁ。