なろう、なろう、明日はマニアになろう

東北大教授・秋月瑞彦氏の新著が出ます。秋月氏の著作には過去に「山の結晶」「虹の結晶」という、鉱物結晶学のすぐれた解説書があります。

http://www.shokabo.co.jp/mybooks/ISBN4-7853-8760-2.htm
タイトルがすごい。「鉱物マニアになろう」ですよ。
「マニア」という言葉にはマイナスイメージがあるといって、ひじょうに強く嫌う人もいますが、一方で国立科学博物館の松原聰博士監修の鉱物趣味啓蒙ビデオのタイトルも『鉱物マニア』だったりします。リリースは東海大学出版会から。
このビデオ、たしかにぼくが出演していますが、一部でいわれているように企画からかかわっている訳ではありません。昨年の11月ごろ、科博に行ったら「こういうビデオを作ってるんだけど協力してほしい」と松原さんご本人にいわれたのです。で、ぼく一人だけがビデオでツラをさらすのはちょっと気恥ずかしかったので
「今後、どー考えても鉱物趣味には女性が増えていくでしょう。だから、初心者で鉱物のことはまだよく知らないけど、ものは考えている女性も出てたほうがいいですよゼッタイ」と強く主張。
当時、まだ学生だったＭさんを撮影に引っぱり込んだのでありました。
　秋月氏の著書には「トルマリン・パワーのまやかし」 「パワーストーンのまやかし」という章もあり、一般読者に向けた平易な啓蒙書を意識しているようです（トルマリン商売の根拠のなさについては、誰かがきちんといったほうがよいと思います）。それにしても、このタイトルは……。「なろう」って、そんなもんならなくていいですよ、ねえ。