新作『しぜん大好き』

いかにも「エコ」なニューエイジ系の曲であります。


演奏するは、『天刑執行御神体バルドソドル』に登場した「有機野菜とか作ったりする平和を愛する自然派ミュージシャン」岩清水風流人（いわしみずふるうと）。この人はこの後意識不明の重体となり、戦闘ロボット「バルドソドル」のパワー源となるのです。
「天刑執行御神体バルドソドル」ってのは、ソワカちゃんの外伝的な何かです。マサカド・インパクトの折に生まれた無駄な能力を持つ少年・利美藤（りびどう）カオルが「マッドサイエンティストに拾われて」「これでそれをあれする」、巨大ロボットアニメ的な何か。
【ニコニコ動画】天刑執行御神体バルドソドル【KAITO】【オリジナル】


毎度そうなんですが、kihirohito作品の概要をかいつまんで紹介しようとすると、なんだか比較的電波を受信している人の日記みたいになってしまいます。あきらかに高度な知性に裏打ちされた、たいへん理性的に作られているもののはずですが、なぜかくもアウトサイダー味がみなぎっているのでしょうか。『しぜん大好き』でも、投げっぱなしなオチとか、ネタとは裏腹にトラックが妙にちゃんとしてるところとか。
「狂気」というものとは明確に異なっているのですが、かといって理詰めで作られた意識的なアヴァンギャルドともちがう。


トラックの無駄な完成度は、こっちの「歌ってみた」だとさらによくわかります。
どこかの博展映像にそのまんま持っていけそうな感じ。
あまりにもあまりなので、この「悪意」は伝わらないひとにはまったく伝わらないんだろうなと思いました。
（たとえ、オチがあれほど分かりやすくとも）





というわけで、7月15日発売の商業DVD版『護法少女ソワカちゃん　乗の巻』も好調なようでなによりです。
TSUTAYA渋谷店の地下一階に特設コーナーがしつらえてあるのも確認してきました。
去年に引き続き、「ゲームラボ」の連載コラムでも、またまたソワカちゃんを取り上げています。

護法少女ソワカちゃん 乗の巻(4000枚限定生産版) [DVD]

ゲームラボ 2009年 08月号 [雑誌]

あと学生さんで、レポートのすみっこにソワカちゃんやクーヤンの絵を描いてくれてるひとがときどきいますが、それ描いても評価は変わりませんので。そこはフェアに行きます。もちろん、ぼく自身はちょっと嬉しいので描いていただいて一向に構いませんが。