プレートテクトニクスの拒絶と受容 戦後日本の地球科学史
こんな本が出てたんだ。知りませんでした。
(ある方のミクシィ日記からのアクセスで知りました)
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-060307-2.html
- 作者: 泊次郎
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 2008/06
- メディア: 単行本
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目次で注目すべきは第三章と第四章です。
とても知りたかった地団研の問題をまとめた本がようやく出た! という感じです。
あらためて説明をすると、日本の地質学界は、プレートテクトニクスの導入に対して、組織的な抵抗を最もはげしく長く続けたところです。そして、その背景には「地学団体研究会」の左翼思想があり、アメリカ主導で発展したプレートテクトニクスを退け、ソビエトよりの考えをとるという態度があったのです。
過去のエントリー:id:goito-mineral:20031206も見てください。
第3章 戦後の日本の民主主義運動と地学団体研究会 81
3.1 戦後の民主主義運動とスターリン主義 81
3.2 地学団体研究会の誕生 84
3.3 団体研究と井尻正二 90
3.4 地団研の高齢化と個人崇拝の強化 97
3.5 地団研による地質学界支配 101
参考文献と注 110
第4章 「2つの科学」と地学団体研究会 117
4.1 日本でのルイセンコ論争と「2つの科学」 117
4.2 歴史法則主義的な地質学の誕生 124
4.3 現在主義の研究伝統 129
4.4 歴史法則主義と現在主義との対立 134
4.5 地団研と日米科学協力 139
参考文献と注 141
スグ購入しようと思いますが、さていつ読めるのか……?
参考:http://homepage2.nifty.com/teiyu/idea/in_0808.html
追記:トラックバック先の方、ここで引用した目次だけでなく、全体の目次と書評などもお読みになってください。ご意見はそのうえでどうぞ。