コミックが国を滅ぼす
たけくまメモと、夏目房之介の「で?」に本当はリアクションをしたい(すべき)ところなんですが、ちょっと余裕がないので、いま仕掛かり中の『思想地図』の原稿(←まだ書いてます。すいません……)用に当たった資料からスピンアウトしたエントリーを。
軽くネタっぽく、大学の試験問題ふうに作ってみました。
特集「コミックが国を滅ぼす」
■吉川潮(作家) 老眼鏡かけて少年漫画を読むバカ
■植田康夫(上智大学助教授) データ コミックが国を滅ぼす
<リード> 『週刊少年ジャンプ』五五〇万部、『ちびまる子ちゃん』一六〇〇万部――。
哲学、歴史、宗教も漫画で学び、会社案内だって漫画にしなければ学生が集まらない。悪貨が良貨を駆逐する。漫画は出版状況だけではない、今や日本人の思考能力までも蝕みだしているのだ。
データ① コミックはいかに日本を蝕んでいるか
データ② コミックはいつから日本を駄目にしたか
データ③ 老眼鏡をかけてコミックを読むバカはもっともっと増える
データ④ こんな情けない国にしたのはコミックである。
<カコミ> 漫画は文学を超えられるか/日本の高校生の友はコミック/サムライは左利き?
■諸井薫(作家) これが教育水準世界一の国
<リード> 抽象的な思考や豊かな想像力の芽をつむマンガのこわさ愚かさに気づけ
<小見出し> 電卓が暗算能力を退化させ劇画が想像力を奪う
<小見出し> クロマティに嗤われたニッポン人のマンガ好き
【問題】
1. この特集記事が掲載された雑誌の刊行時期を推定し、理由を添えて答えよ。
2. この特集記事に対し、マンガを受容する世代の変遷という観点から論じよ。
(ウェブ検索は不可とする)