さらに水曜日は

プチグラパブリッシングから刊行予定の「あたらしい教科書」というムックの取材を受けました。「学ぶ」という言葉をキーワードにした本です。やはり『テヅカ・イズ・デッド』をみてお声をかけてくださったのですが、論の対象である「マンガ」についてではなく、論の展開の仕方、あるいはどういう経緯でぼくがあのような思考をするにいたったかについて訊いてくださり、とても嬉しかったです。知的な枠組みの個人的な来歴として、プレートテクトニクスの話などしました。マンガにかぎらず、キャラクター表現に関しては(とりわけ、自分はオタクであるという自意識を過剰に持ったひとには)、大きなモデルで思考することができず、個別の事象にただこだわっていくという態度がありますが、自分がそこに行かずにすんだ理由について話した感じでもあります。
プチグラパブリッシングがかわいいオシャレ雑貨の本を出している会社だったのも良かったです。編集の方も「サイキックTV」といって瞬時に通じるひとだったし。やはりあのタイトルはポスト・パンク世代=ニューアカ世代には訴求するものだったのかしらと。


「マンガ以外にもっとも影響を受けたカルチャーはなんですか」との問いには、もちろん「ポスト・パンク」と答えましたよ。
そういえば昨日、座談会のあと夏目さんとコミック高岡に行ったとき、隣のディスクユニオンの店頭でかかっていたのがジョイ・ディヴィジョンだったなあ。